リピッテ(Repitte/リピッテビューティー)は、株式会社コネクター・ジャパンが提供する、LINE公式アカウント上で予約を完結させるサロン向けの予約管理システムです。月額1,980円(税別)からという価格が知られていますが、実際の運用では本体料金にオプションとLINE公式アカウント側の費用が重なるため、掲示価格だけで判断すると想定と数千円単位でずれます。この記事では公式に公開されている料金・機能を整理したうえで、利用者から実際に語られている評価と、契約前に確認しておきたい点をまとめます。
この記事でわかること
- 本当にかかる月額: 本体プラン・オプション5種・LINE公式アカウント料金の3階建てで、1人サロンと複数スタッフ店それぞれの実額がわかります。
- 評価が二極化する理由: 1人サロンでは高評価が並ぶ一方、複数スタッフ+ホットペッパー併用の店舗で不満が集中する構造を整理します。
- 契約前の5つのチェック: 無料トライアル中に何を見ておけば、導入後に「思っていたのと違う」を避けられるかがわかります。
リピッテの料金体系|「本体+オプション+LINE公式」で月額いくらになるか
最初に料金から確認します。リピッテの費用は1つの数字では決まりません。次の3階建てになっていて、公式サイトのトップに出ている「1,980円〜」は1階部分だけを指しています。
1階と2階、つまりリピッテ側に支払う金額は公式サイトに明記されています。税込額は消費税10%で計算した参考値です。
| 項目 | 個人利用(税別/税込) | 店舗利用(税別/税込) |
|---|---|---|
| 初期費用 | 9,800円/10,780円 | 9,800円/10,780円 |
| 月額(本体) | 1,980円/2,178円 | 7,980円/8,778円 |
| オプション:チャット | 1,000円/1,100円 | 2,000円/2,200円 |
| オプション:セグメント配信 | 2,000円/2,200円 | 4,000円/4,400円 |
| オプション:WEB予約 | 2,000円/2,200円 | 4,000円/4,400円 |
| オプション:カルテ | 1,000円/1,100円 | 2,000円/2,200円 |
| オプション:Zoom連携 | 1,000円/1,100円 | 2,000円/2,200円 |
なお初期費用9,800円は、公式サイトでSNSシェアによるキャンペーン対象として半額または無料になる旨が案内されています。導入時期によって条件が変わるため、申し込み前に現在の実施状況を確認してください。無料トライアルは最大1か月です。
個人利用と店舗利用の境界線
2つのプランを分けるのは、基本的にスタッフの人数です。ひとりで施術しているサロンやフリーランスであれば個人利用、スタッフが2名以上いてスタッフごとの予約枠や指名を扱う場合は店舗利用が対象になります。
ここで見落としやすいのが、月額の差が本体だけで6,000円(税別)あり、さらにオプション単価も店舗利用では2倍に設定されている点です。「今はひとりだが半年後にスタッフを入れる予定」という店舗の場合、増員のタイミングで月額が一段跳ね上がる前提でシミュレーションしておくと、あとから慌てずに済みます。
実際の月額シミュレーション(3ケース)
よくある組み合わせで実額を出すと、次のようになります。LINE公式アカウント料金は、月の配信通数が無料枠200通に収まる想定を「0円」、リマインドやお知らせ配信で5,000通まで使う想定を「ライトプラン5,000円(税別)」として置いています。
| ケース | 内訳 | 月額合計(税別/税込) |
|---|---|---|
| A. 1人サロン・最小構成 | 個人利用1,980円+LINE公式0円 | 1,980円/2,178円 |
| B. 1人サロン・実用構成 | 個人利用1,980円+チャット1,000円+カルテ1,000円+LINE公式0円 | 3,980円/4,378円 |
| C. 複数スタッフ店・実用構成 | 店舗利用7,980円+チャット2,000円+セグメント配信4,000円+WEB予約4,000円+カルテ2,000円+LINE公式ライト5,000円 | 24,980円/27,478円 |
ケースAとケースCでは12倍以上の差になります。「リピッテは安い」という評判はケースAを指しており、実際に1人サロンにとっては十分に低コストです。一方で、配信でリピートを作りたい複数スタッフ店の構成では月2万円台に乗ります。この幅を理解しないまま「1,980円のシステム」として稟議を通すと、運用開始後に説明のやり直しが必要になります。
LINE公式アカウント側の費用も別に発生する
リピッテはLINE公式アカウントの上で動く仕組みなので、LINE公式アカウントの契約は別途必要です。料金はメッセージの配信通数で決まり、無料のコミュニケーションプランは月200通まで、ライトプランは月額5,000円で5,000通、スタンダードプランは月額15,000円で30,000通(いずれも税別)です。
予約完了通知やリマインドは1通ずつ通数を消費します。顧客数が増えるほどここが効いてくるため、「予約システムの月額だけ」で総額を見積もらないことが大切です。なお2026年10月に予定されている料金改定は、スタンダードプランで月5万通を超える追加メッセージの単価に関するものです。サロン規模の配信量であれば直接の影響はほとんどありません。
リピッテの評判|1人サロンと複数スタッフ店で評価が二極化する理由
口コミサイトやSNS上の投稿を通して見ると、リピッテの評価ははっきり二極化しています。個人サロンからは費用対効果を評価する声が並び、複数スタッフでホットペッパービューティーと併用している店舗からは運用面の指摘が集まる、という傾向です。以下はいずれも利用者個人の体験談であり、システムの一般的な性能を示すものではありません。
好意的に語られている点
- コスト削減: 「予約サイトをリピッテに乗り換えてコストが3分の1以下になった」「1人サロンはこれ一択だと思う」といった投稿が見られます。
- 予約対応の手離れ: 「お客様がカレンダーを見て予約できるので、一回一回やり取りしなくてよくなった」「予約管理が圧倒的に楽になった」という声。
- Googleカレンダー連携: 「連携で自動的に予定が入るので思いのほか楽」という評価。
- カルテ機能: 「お客様と共有できるカルテはお客様の評判がいい」という報告。
- 顧客側の受け止め: 「LINEで完結するので簡単」「今までのLINEのやり取りでの予約よりいい」といった来店客の反応が紹介されています。
注意点として語られていること
一方で、次のような指摘も投稿されています。いずれも特定の運用環境での体験として語られているものなので、自店の運用に当てはまるかどうかは無料トライアル中に確認するのが確実です。
- 外部予約サイトとの同期: 予約一元管理の連携を期待して契約したが、反映のタイムラグや手入力ぶんの扱いでダブルブッキングが起きた、という趣旨の投稿があります。
- データ変更時の挙動: メニューを削除した際に回数券の残回数の表示に影響が出た、という体験談が投稿されています。メニューや回数券を頻繁に組み替える店舗は、変更時の運用ルールを事前に確認しておくと安心です。
- 予約前の入力項目: 顧客情報の登録を経てから空き状況を見る動線になり、フォームの段階で離脱する人がいた、という声。設定で変えられる範囲かどうかを含めて、顧客側の画面を自分の目で通しておくべき箇所です。
- 通知の気づきやすさ: 予約が入ったことにPCの前にいないと気づきにくい、という指摘。施術中に予約が入る業態では確認方法を決めておく必要があります。
- リッチメニューの自由度: LINE画面下部のメニュー構成が決まっているため、想定と違うボタンを押す来店客がいる、という声。高齢の顧客は通常のLINEトークで予約してくる、という報告もあります。
これらを並べると、評価が割れる理由が見えてきます。予約経路がLINEひとつに絞れている店ほど満足度が高く、ホットペッパービューティーや電話など複数の経路を同時に回している店ほど、同期と確認の手間が課題になりやすいという構造です。予約経路がいくつあるかは、契約前に自分で数えられる要素です。
リピッテの機能一覧と基本情報
公式に公開されている基本情報と機能を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| サービス名 | リピッテビューティー(Repitte BEAUTY) |
| 提供会社 | 株式会社コネクター・ジャパン |
| 導入実績 | 17,000店舗突破(公式サイト表記) |
| 対応業種 | ヘアサロン、ネイル、まつげ、エステ、治療院、クリニック、ジム、スクール、フォトスタジオほか |
| 予約管理 | LINEのトーク画面から会話形式で日時を選んで予約。仮予約、予約候補の最適化に対応 |
| 顧客・カルテ | 顧客管理、共有カルテ(オプション) |
| スタッフ・メニュー | スタッフ管理、メニュー管理、複数店舗対応 |
| 通知・配信 | 予約通知、リマインド、セグメントメッセージ配信(オプション) |
| 外部連携 | Googleカレンダー、Zoom(オプション)、予約一元管理「サロンコネクト」との連携(2023年5月提供開始) |
| 無料トライアル | 最大1か月 |
機能の中心は明確に「予約の受付と管理」です。スタッフのシフトやメニュー、カルテといったサロン業務の台帳がひととおりそろっている点が強みで、逆に問い合わせ対応そのものを自動化する仕組みは基本機能には含まれません。この線引きが、後述する他ツールとの比較で効いてきます。
【診断】リピッテが向いているサロン・後悔しやすいサロン
ここまでの内容を、自店に当てはめる形で整理します。判断は4つの質問で切り分けられます。
「慎重に検討したい」に当てはまっても、リピッテが使えないという意味ではありません。無料トライアルで実際の運用に耐えるかを試せる期間があるので、そこで確認する項目が増える、という受け止め方が適切です。
失敗しないための契約前チェックリスト5選
無料トライアルの1か月で見ておきたい項目を5つに絞りました。どれも導入後に変えにくい部分です。
- 顧客側の画面を自分で通す。 スマホで実際に予約を1件入れてみて、最初の画面から予約完了までに何回タップするか、どこで個人情報の入力を求められるかを数えます。ここが長いほど予約前の離脱が増えます。
- 通知に気づけるかを施術時間帯で試す。 予約が入ったときの通知が、施術中の自分に届くかを確認します。スタッフ全員に届く必要があるなら、その体制が組めるかもここで見ます。
- 外部予約サイトとの同期を、実データで確認する。 ホットペッパービューティー等と併用するなら、ネット予約と管理画面への手入力の両方を試し、リピッテ側にどう反映されるかを目で確かめます。反映されない経路があるなら、その運用ルールを先に決めておきます。
- 必要なオプションを洗い出して総額を出す。 本体だけで足りるのか、チャットやセグメント配信が要るのかをトライアル中に見極め、LINE公式アカウントの想定通数も含めた月額を確定させます。
- データの持ち出し方を先に聞く。 将来ほかのツールに移る可能性を考え、顧客データをどの形式で出力できるかを契約前に確認しておきます。LINEの友だち情報は移行に制約が出やすい部分です。
LINE予約システム全体の選び方の観点はLINE予約システムの比較・おすすめで整理しています。美容室に絞った選び方は美容室のLINE予約もあわせてご覧ください。
リピッテと他のLINE予約システムを比較する
リピッテを検討する段階で一度考えておきたいのが、「予約を受ける」だけで解決するのか、それとも「予約より前のやり取り」が本当の負担なのか、という点です。ここで選ぶべきツールの種類が変わります。
機能・料金の比較
当サイトが提供するエールス(Yells)と並べると、得意領域の違いがはっきりします。どちらが優れているかではなく、サロンのフェーズで選び分ける対象です。
| 比較項目 | リピッテ | エールス(Yells) |
|---|---|---|
| 得意な領域 | 予約の受付・管理とサロン業務の台帳 | LINE上の問い合わせ対応と顧客分析 |
| 月額(税別) | 個人1,980円/店舗7,980円+オプション | Free 0円/Pro 10,000円/Enterprise 個別見積 |
| 初期費用 | 9,800円(キャンペーン適用あり) | 無料(オンボーディング希望時のみ50,000円) |
| 予約機能 | ◎ 仮予約・予約候補最適化・スタッフ指名 | ○ LINE/LIFFからの予約・確認・キャンセル、カスタムフォーム |
| 問い合わせ対応 | 手動チャット(オプション) | ◎ AIが会話履歴を踏まえて自動応答(Claude/Gemini) |
| カルテ・スタッフ・メニュー管理 | ◎ 標準機能として用意 | × サロン専用の台帳機能は持たない |
| カレンダー連携 | Googleカレンダー | Googleカレンダー双方向同期(キャンセル時は自動削除) |
| リマインド | あり | 予約24時間前に自動送信・二重送信防止 |
| 顧客分析 | 顧客管理・セグメント配信(オプション) | ◎ AIが9観点で分析(購買意向スコア・再接触予測ほか) |
| 複数店舗 | 複数店舗対応 | マルチテナント(Proは無制限) |
率直に言えば、スタッフのシフトやメニュー、カルテを1つのシステムで回したいサロンには、専用の台帳を持つリピッテのほうが素直に収まります。エールスにはサロン専用のカルテ機能はありません。価格でも、1人サロンの最小構成であればリピッテのほうが安く始められます。
「予約を受ける」から「接客を任せる」へ
一方で、現場の負担が予約そのものではなく、「この施術は何分かかりますか」「初回はどのメニューがいいですか」といった予約前の問い合わせに集中している店舗もあります。この部分は予約フォームでは解決しません。手動チャットのオプションを付けても、返信する人が要る点は変わらないためです。
エールスは、ここをAIに任せる設計をとっています。事前に登録したFAQに一致する質問だけを返すのではなく、会話履歴と顧客プロフィールを踏まえて応答します。予約の受付とリマインド、配信、そしてAIによる顧客分析までを同じLINE公式アカウントの中で完結させたい場合の選択肢です。Freeプラン(月額0円・AI対話500件まで)があるので、自店の問い合わせにどこまで答えられるかを実際に試してから判断できます。
- 予約の台帳管理が主目的 → リピッテのようなサロン特化型が向く
- 問い合わせ対応と再来店づくりが主目的 → エールスの機能と料金プランを確認する
- まず自動応答の範囲を知りたい → LINE自動返信の作り方で純正機能の限界を確認する
よくある質問
Q. リピッテの「個人利用」と「店舗利用」の違いは何ですか?
A. スタッフ数が1名か複数名かが主な違いです。1人サロンであれば個人利用(月額1,980円・税別)で運用でき、スタッフ指名やシフト管理が必要になった場合は店舗利用(月額7,980円・税別)が対象になります。オプション単価も店舗利用では2倍になるため、増員予定がある場合は先に総額を試算しておくことをおすすめします。
Q. ホットペッパービューティーと連携すれば、ダブルブッキングは自動で防げますか?
A. 2023年5月に予約一元管理「サロンコネクト」との連携が提供され、外部サイトの予約とまとめて管理できるようになっています。ただし利用者からは、反映のタイミングや管理画面への手入力ぶんの扱いで齟齬が生じたという声も投稿されています。完全に自動化したい場合は、無料トライアル中に自店の予約経路すべてで実際に同期を試してください。
Q. リピッテを導入すれば、LINEでの問い合わせ対応も自動化できますか?
A. リピッテの基本機能は予約の受付と管理が中心です。問い合わせに個別に答えるにはチャットのオプション(個人1,000円/店舗2,000円・税別)を契約して手動で返信するか、AI応答に対応したツールを別に検討することになります。
Q. 無料トライアル期間で確認しておくべきことは何ですか?
A. 「顧客側が予約完了までに何回タップするか」「予約が入ったことに施術中でも気づけるか」「既存のGoogleカレンダーや外部予約サイトとの同期が想定どおりか」の3点を優先してください。いずれも導入後に変えにくい部分です。
Q. リピッテから他のシステムへ乗り換えるとき、顧客データは引き継げますか?
A. 顧客情報をファイルとして出力できれば移行の目処は立ちますが、LINEの友だち情報(ユーザーID)は仕様上そのまま持ち出せない部分があります。乗り換え先の候補が決まっている場合は、移行できる範囲を双方に確認してから進めるのが安全です。
まとめ
リピッテは、LINE公式アカウント上で予約を完結させたいサロン向けに、予約・顧客・スタッフ・メニュー・カルテまでをそろえたシステムです。個人利用で月1,980円(税別)から始められ、1人サロンにとってはコスト面の優位がはっきりしています。
判断のポイントは2つです。1つは料金を3階建てで見ること。本体・オプション・LINE公式アカウントを足した実額は、構成によって月2,000円台から2万円台まで動きます。もう1つは自店の負担が「予約」なのか「予約前の問い合わせ」なのかを見極めること。前者ならサロン特化型の予約システムが素直に収まり、後者ならAIによる応答を持つツールを含めて比較する価値があります。
どちらの場合も、無料トライアル中に顧客側の画面を自分で通しておくことが、いちばん確実な確認方法です。
参考情報
- リピッテビューティー 公式サイト(株式会社コネクター・ジャパン)/料金・機能一覧
- コネクター・ジャパン ニュースリリース「サロンコネクトとの連携機能をリリース」(2023年5月)
- LINEヤフー for Business「LINE公式アカウント 料金プラン」
- 本文中の利用者の声は、口コミサイトおよびSNS上の公開投稿から要約したものです。いずれも投稿者個人の体験であり、サービスの一般的な性能や現在の仕様を示すものではありません。