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セグメント配信とは?LINE公式アカウントの絞り込み3種と人数条件・やり方

YYells 編集部 2026.09.05
セグメント配信とは?LINE公式アカウントの絞り込み3種と人数条件・やり方

セグメント配信とは、友だち全員に同じ内容を送るのではなく、条件に合う人だけを選んでメッセージを送る配信方法です。LINE公式アカウントに「セグメント配信」という名前の機能はなく、実際には「絞り込み配信」がこれにあたります。絞り込みには属性・オーディエンス・過去の配信の3つが使えます。この記事では、LINEヤフーの公式マニュアルに書かれている数値だけを使って、使える条件と手順、そして送ったあとに効いてくる制約を整理します。

この記事でわかること

  • 押さえる数字は「100人」と「50人」の2つだけ: 絞り込みができない原因はほぼこの2つです。どちらに引っかかっているかは管理画面からは読み取れないので、先に構造を知っておくと詰まりません。
  • 友だちが100人いなくても分けられる: オーディエンスは10タイプあり、人数条件が明記されているのは6タイプだけです。100人未満のアカウントでも今日できる分け方があります。
  • 送ったあとに効いてくる制約5つ: 絞っても通数の数え方は変わらない、設定画面の人数と実際に届く人数は一致しない、分析で選べるセグメントは1件まで。公式マニュアルには書かれているのに、解説記事ではほとんど触れられない部分です。

セグメント配信とは|LINE公式アカウントでは「絞り込み配信」という名前の機能

セグメント配信は、友だちを条件で分けて、当てはまる人にだけメッセージを送る配信方法です。

ただし、LINE公式アカウントの管理画面を探しても「セグメント配信」というボタンは出てきません。この機能の正式名称は「絞り込み配信」です。メッセージ作成画面の配信先で「すべての友だち」ではなく「絞り込み」を選ぶと、そこから条件を指定できます。マーケティングの一般語である「セグメント配信」と、LINE公式アカウントの機能名である「絞り込み配信」が指しているものは同じです。

同じ「自動で送る」でも、ステップ配信とは役割が違います。絞り込み配信が決めるのは誰に送るかで、ステップ配信が決めるのはいつ、どの順で送るかです。

配信方法 宛先の決め方 送るタイミングの決め方
一斉配信(メッセージ配信) 友だち全員 こちらが指定した日時
絞り込み配信(セグメント配信) 属性・オーディエンス・過去の配信で絞った友だち こちらが指定した日時
ステップ配信 開始条件(友だち追加/オーディエンス)を満たした人 その人が条件を満たしてからの経過日数
オートメーション 実行条件と絞り込み条件を満たした人 条件を検知したとき、または指定した日時
表1:絞り込み配信が決めるのは「誰に」で、ステップ配信が決めるのは「いつ」

ステップ配信のほうで組める形と組めない形は、ステップ配信とは?LINE公式アカウントでできること・できないことと設定手順にまとめています。

Q. LINE公式アカウントに「セグメント配信」という機能はありますか?

A. その名前の機能はありません。同じことをするのは「絞り込み配信」です。メッセージ配信の作成画面で配信先を「絞り込み」に切り替えると使えます。解説記事や広告で「セグメント配信」と書かれていても、指しているのはこの絞り込み配信です。

絞り込み配信そのものに別料金はない。増えも減りもするのは通数

絞り込み配信そのものに別料金は設定されておらず、増えも減りもするのは送った分の配信通数だけです。

ただし、無料で好きなだけ送れるという意味ではありません。公式マニュアルは、課金対象となるメッセージにメッセージ配信を挙げており、そこには絞り込み配信もステップ配信も含まれます。通数の数え方は「メッセージを送った回数×送った友だちの数」で、50人に1回送れば50通です。プランの無料メッセージ通数を消費し、枠を超えれば追加メッセージ料金の対象になります。

なお、LINEチャットの送受信、応答メッセージ、あいさつメッセージは課金対象外です。プランごとの無料通数や2026年10月1日から適用される追加メッセージ料金の改定については、LINE公式アカウント 料金|無料200通の数え方とプランの選び方にまとめています。

絞り込みに使えるのは3系統。押さえる数字は「100人」と「50人」の2つだけ

配信先の「絞り込み」で指定できるのは、オーディエンス・過去の配信・属性(フィルター)の3系統です。

「絞り込み配信ができない」で詰まる原因は、ほぼ人数条件に集約されます。しかも管理画面は、どの条件に引っかかったのかを教えてくれません。先に構造を出します。

系統 何で絞るか 人数の条件 使える条件
属性(フィルター) 性別・年齢・地域など、LINEが推定したユーザー情報 ターゲットリーチ100人以上/絞ったあとの推計対象50人以上 制限なし
オーディエンス クリック・開封・友だち追加経路・チャットタグ・予約などの行動と情報 タイプによる(50人条件があるものと、明記のないものがある) 1メッセージに10個まで/LINE VOOM同時配信は不可
過去の配信 過去に絞り込みを設定して送ったメッセージの宛先 元の配信に準じる 認証済アカウントのみ/配信完了から336時間(14日)以内
表2:3系統の使い分けと、それぞれに付く条件

3系統は組み合わせて使えます。オーディエンスは「含める」と「除外する」を選べるので、AのオーディエンスからBを除く、といった指定もできます。属性やオーディエンスで配信対象のユーザーが重複していても、同じ人に2通届くことはありません。これは公式マニュアルに明記されています。

図解1:自分のアカウントで、いまどの絞り込みが使えるか分析>友だちでターゲットリーチを見る100人以上かはいいいえ属性フィルターが選べる絞ったあとの推計対象50人以上でないと配信不可属性は使えないオーディエンスへ50人の条件があるタイプメッセージクリック/メッセージ開封リッチメニュークリック/表示友だち追加経路/ウェブトラフィック人数条件の記載がないタイプチャットタグユーザーIDアップロード=小さいアカウントの入口
図解1:詰まる場所は「ターゲットリーチ100人」と「絞ったあと50人」の2か所に集中する

Q. 絞り込み配信ができないのはなぜですか?

A. 属性で絞る場合は、ターゲットリーチが100人未満だとフィルター自体を使えません。100人を超えていても、条件を選んだあとの推計対象ユーザーが50人未満なら配信できません。オーディエンスの場合は、選んだタイプにサイズ50以上の条件が付いていて、まだ50に届いていない可能性があります。

属性フィルター|ターゲットリーチ100人と、絞ったあと50人の二段構え

属性で絞り込むには、ターゲットリーチ100人以上と、絞ったあとの推計対象50人以上という二段構えの条件があります。

入口の条件がターゲットリーチ数100人以上です。

ここでいう100人は、単純な友だちの数ではありません。ターゲットリーチは、みなし属性が判定できていて、かつブロックしていない友だちの数です。友だちが120人いても、ブロックされた分や属性が判定できていない分が差し引かれるので、ターゲットリーチは100人を下回ることがあります。管理画面の「分析>友だち」で実数を確認してください。

条件はもう一段あります。属性を選んだあとの推計対象ユーザーが50人以上ないと配信できません。ターゲットリーチが150人あっても、「20代・女性・東京都」まで絞り込んだ結果が30人なら、そこで止まります。この二段構えが、少人数のアカウントで属性絞り込みが実質的に使えない理由です。

選べる項目については、公式マニュアルが明記しているのは性別・年齢・地域の3つです。管理画面のプルダウンにはこれ以外の項目も並びますが、公式マニュアル上に一覧の記載がないため、ここでは3つを確定情報として扱います。フィルターは複数設定できます。

オーディエンス|10タイプ。50人の条件が付くものと、付かないものがある

オーディエンスは、行動や登録情報からリストを作っておき、それを配信先として指定する仕組みです。

ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。「LINEのセグメント配信は100人いないとできない」という言い方が広く出回っていますが、公式マニュアルで「オーディエンスのサイズが50以上必要」と明記されているのは、10タイプのうち6タイプだけです。チャットタグとユーザーIDアップロードには、その記載がありません。

タイプ 何を条件にするか 50人の条件 有効期間
チャットタグ チャットで自分が付けたタグ 記載なし 期限なし(タグを削除するとオーディエンスも消える)
メッセージクリック 配信から60日以内のメッセージのURLをクリックした人 あり 作成から180日
メッセージインプレッション 配信から60日以内のメッセージを開封した人 あり 作成から180日
友だち追加経路 特定の経路で友だち追加した人(90日以内・「その他」は対象外) あり(サイズ50以上の経路のみ選択可) 作成から180日
予約 LINEで予約経由の予約(みなし来店/すべて/キャンセル・回数1〜9999) 属性と掛け合わせる場合に推計対象50人以上 作成から180日
リッチメニュークリック/インプレッション リッチメニューを押した人・表示された人 あり 作成から180日
ユーザーIDアップロード TXT・CSVでアップロードしたユーザーID(1ファイル150万件まで・一度に5ファイル) 記載なし 作成から180日
ウェブトラフィック 計測タグ・LINE Tagで計測したサイト訪問やイベント(有効期限1〜180日) あり 設定した有効期限に準じる
その他 ビジネスマネージャーで共有・作成したオーディエンス 共有元に準じる 共有元に準じる
表3:オーディエンス10タイプ。上から順に、小さいアカウントでも扱いやすい

作成したオーディエンスにはステータスが付きます。サイズの規定があるタイプは、50以上にならないと「準備中」のまま更新されません。作ってすぐ配信先に出てこないのはこのためで、有効になるまで数時間かかることもあります。有効期限が切れたオーディエンスは、切れてから1か月後に自動で削除されます。

過去の配信|認証済アカウント・絞り込みを設定した配信・336時間の3条件

「過去の配信」は、以前に送ったメッセージと同じ宛先へもう一度送るための指定方法です。

便利ですが、条件が3つあり、どれも外せません。認証済アカウントでしか使えません。選べるのは過去に「絞り込み」を設定して送ったメッセージだけで、全員配信したメッセージは対象になりません。そして配信完了から2週間(24時間×14日=336時間)を過ぎると選べなくなります

「前回反応が良かった層にもう一度」という運用をするなら、2週間の期限を意識して回すか、同じ条件のオーディエンスを別途作っておくほうが安定します。

何で分けるか|友だちが100人いなくても、今日できる分け方がある

分け方を決めるときは、属性から入らず、自分の手元にある情報から入るほうが早く動きます。

属性(性別・年齢・地域)はLINE側が推定したものなので、こちらでは増やせません。ターゲットリーチが100人に届くまで待つしかない。一方、チャットタグは自分で付けるものなので、友だちが50人でも80人でも今日から作れます。予約や来店の情報も同じで、自分の商売の側にあります。

分けたい相手 使うもの 必要な人数 向いている使い方
初回の人/リピーターの人 チャットタグ 条件の記載なし 初回向けの案内と、常連向けの案内を書き分ける
前回のメッセージを開いた人 メッセージインプレッション 50人以上 反応があった層にだけ、同じ案内をもう一度出す
前回のリンクを押した人 メッセージクリック 50人以上 関心が確認できた層に、次の一歩の案内を出す
特定のチラシ・QRから来た人 友だち追加経路 その経路が50人以上 入口ごとに最初の案内を変える
予約したことがある人 予約オーディエンス 属性と掛け合わせる場合に50人以上 来店経験の有無で内容を分ける
表4:友だち数が少ない段階でも動かせる分け方から並べた

チャットタグを使う場合、注意点が2つあります。すでにオーディエンスを作成したタグは、重ねて選択できません。そしてタグを削除すると、そのタグから作ったオーディエンスも一緒に削除されます。タグの名前を付け替えたり整理したりするタイミングで配信先が消えることがあるので、運用中のタグは触らないほうが安全です。

なお、行動で分けるほうが常に正しいわけではありません。地域や年代で分けたい案内(近隣エリア限定のイベント、年代を絞った商品の案内)は、属性フィルターでないと表現できません。ターゲットリーチが100人を超えているなら、属性と行動を組み合わせるのがいちばん精度が出ます。

やり方|自分のアカウントで使えるかを見てから、2通りの手順を通す

手順は属性とオーディエンスの2通りですが、先に自分のアカウントでどちらが使えるかを3行で判定します。

ここを飛ばすと、途中まで設定してから配信できないことに気づきます。

  1. 「分析」>「友だち」でターゲットリーチの実数を見る
  2. 100人未満なら、属性フィルターは使えない。オーディエンスの手順へ進む
  3. 100人以上なら、属性フィルターの手順へ進む。ただし絞ったあと50人を切ると配信できない

属性フィルターで絞る手順

  1. 「メッセージ配信」>「メッセージを作成」を開く
  2. 配信先で「すべての友だち」ではなく「絞り込み」を選ぶ
  3. 「+フィルターを追加」をクリックする
  4. プルダウンから項目を選び、配信したい属性にチェックを入れて「設定」を押す。フィルターは複数設定できる
  5. 画面に出る推定配信数を見る。これは概算値で、50人未満なら配信できない
  6. メッセージ内容を作り、配信日時を指定して配信または予約する。配信メッセージ数の上限を指定することもできるが、属性で絞っている場合は50通以下を指定できない

オーディエンスで絞る手順

  1. 「データ管理」>「オーディエンス」を開き、「作成」をクリックする
  2. オーディエンスタイプを選ぶ。友だちが少ない段階ならチャットタグが扱いやすい
  3. オーディエンス名を入力し、対象(タグ、メッセージ、経路など)を選んで「保存」を押す
  4. オーディエンスリストでステータスを確認する。「準備中」のままなら、まだ配信先には出てこない。サイズ規定のあるタイプは50に届くまで有効にならず、有効化に数時間かかることもある
  5. 「メッセージ配信」>「メッセージを作成」で、配信先に「絞り込み」を選ぶ
  6. 「オーディエンス」をクリックし、使うオーディエンスに「含める」または「除外する」を指定する。1メッセージに10個まで追加できる
  7. メッセージ内容を作って配信する。オーディエンスを設定している間は、LINE VOOMへの同時投稿は使えません

送ったあとに効いてくる注意点5つ

絞り込み配信でつまずくのは、設定するときより、送ったあとのほうが多くなります。

図解2:絞ったのに思い通りにならない5つの理由送る前に決まっている1. 通数は「回数×人数」絞っても数え方は変わらない2. 属性は推定値のまま届く人数が食い違う3. 設定画面の人数と実際に届く人数は一致しない更新タイミングが違うため送ったあとに見えない4. セグメントは最大1件までコンバージョンは表示されない5. 49人以下は数字が出ない先に決めておくと壊れにくいこと絞る目的を「通数を減らすこと」に置かない。減らした結果として売上が落ちても、配信あたりの効率指標は良くなるため、指標だけを見ていると気づけない。配信人数と売上の総額を、同じ表で並べて見る。
図解2:送る前に決まっているものと、送ったあとに見えなくなるもの

絞り込んでも通数の数え方は変わらない。「回数×人数」のまま

絞り込み配信にすると請求が安くなるのは、単価が変わるからではなく、送る人数が減るからです。

公式の数え方は「メッセージを送った回数×送った友だちの数」です。500人の友だち全員に1回送れば500通、そのうち120人に絞って1回送れば120通になります。絞り込み配信は課金対象のメッセージに含まれるので、絞ったから無料になるということはありません。Messaging APIから送る場合の数え方はLINE Messaging APIの料金|課金されるのは4つのAPIだけにまとめています。

気をつけたいのは、通数を減らすこと自体を目的にしてしまう場合です。配信人数を減らせば、開封率や配信あたりの売上といった効率の指標はほぼ確実に良くなります。分母が小さくなるからです。売上の総額が落ちていても、効率の指標だけを見ていると気づけません。絞り込みの効果を見るときは、配信人数と売上の総額を同じ表に並べてから判断してください。

Q. セグメント配信にすると料金は安くなりますか?

A. 送る人数が減れば、その分だけ通数が減ります。通数は「送った回数×送った友だちの数」なので、500人へ1回が500通、120人へ1回なら120通です。ただし絞り込み配信も課金対象のメッセージなので、機能を使ったから割引になるわけではありません。

属性で絞り込んでも、実際の属性と異なる人に届くことがある

属性フィルターで指定できるユーザー情報は、本人の申告ではなくLINEの利用動向から推定した「みなし属性」です。

公式マニュアルは「対象外と思われるユーザーにメッセージが届くことがあります」と書いていて、理由を2つ挙げています。ひとつは推定であること。実際の属性と異なる場合があります。もうひとつは更新のタイミングです。絞り込みには概ね3日前の属性情報が使われ、ユーザー属性そのものは毎日推定・更新されています。配信時点で該当と判定されていた人が、配信後に別の属性へ更新されることもあります。

つまり、「20代女性だけに送ったつもりが、そうでない人にも届いた」は不具合ではありません。文面を書くときは、想定外の人が読んでも失礼にならない書き方にしておくと、問い合わせが減ります。分析画面の「分析>友だち」でターゲットリーチが少ないと属性が「不明」になるのも、同じ推定の仕組みによるものです。

Q. 対象外の人にメッセージが届いたのはなぜですか?

A. 属性がみなし属性(推定値)だからです。絞り込みには概ね3日前の属性情報が使われ、属性自体は毎日更新されるため、配信時点の判定と実際の属性がずれることがあります。公式マニュアルにも、対象外と思われるユーザーに届く場合があると明記されています。

設定画面の人数と、実際に届く人数は一致しない

配信設定のときに表示される推定配信数は概算値で、実際の配信人数とは差が出ます。

オーディエンスを使うと、数字が3か所に出てきます。オーディエンスのサイズ、配信設定画面のターゲット推計、そして配信後の実績です。この3つが揃わない理由を、公式マニュアルは2つ挙げています。ひとつは更新タイミングで、オーディエンスサイズはリアルタイムに更新されるのに対し、ターゲット推計は概ね3日前のデータをもとに算出されます。作った直後のオーディエンスは、ターゲット推計に反映されていないことがあります。

もうひとつは、除外されるユーザーの範囲が違うことです。友だちになったことのないユーザーや存在しないIDは、オーディエンスサイズには含まれますが、ターゲット推計には含まれません。ユーザーIDをアップロードして作ったオーディエンスで数字が大きく食い違うのは、たいていこれが原因です。実際に何人へ届いたかは、配信履歴で確認してください。

分析で選べるセグメントは最大1件。コンバージョンは出ない

絞って送ったあと、分析画面でセグメント別の結果を見られますが、見え方に制限があります。

「分析>メッセージ配信」でセグメントを選ぶと、開封やクリックをしたユーザー数をセグメント別に確認できます。ただしセグメントは最大1件までしか選択できません。「20代」と「東京都」を同時に軸にして交差で見る、といった読み方はできません。対象になるのは2025年3月1日以降に配信されたメッセージだけです。

そしてコンバージョン数とコンバージョン率はセグメント表示の対象外で、「ー」と表示されます。どのセグメントが成果につながったかを分析画面だけで判定することはできません。各指標は配信から14日間集計され、配信直後24時間のグラフは約30分刻みで更新される推定値で、1%程度の誤差が生じる場合があります。

セグメントごとの配信が49人以下だと数字が出ない(開封20人以上なら例外)

小さく絞ると、配信自体は成功していても、分析画面にセグメントごとの数字そのものが出てこなくなります。境目は49人です。

公式の仕様では、セグメントごとの[配信]が49人以下の場合、そのセグメントの[配信]は表示されません。ただし例外があり、セグメントごとの[開封]が20人以上あれば、[配信]が49人以下でも表示されます。[開封]が20未満のときは「0」と表示され、その他の指標は「ー」になります。

数字が出ないのは配信が失敗したからではなく、少人数だと受信者が特定されうるためです。細かく分けるほど検証できなくなるという関係があるので、最初は分け方を2〜3種類にとどめて、それぞれの配信人数が50人を超えるように設計しておくと、あとで比較ができます。

自動化と外部ツールの分かれ目|標準でどこまで回り、どこから足りなくなるか

標準機能で足りるかどうかは、機能の細かさではなく、予約や来店の情報まで一体で回したいかどうかで切れます。

2026年の時点で、LINE公式アカウントの標準機能は以前より広くなっています。オーディエンスは10タイプあり、チャットタグなら人数条件なしで使え、後述するオートメーションで条件による自動配信も組めます。「公式だけでは細かく分けられない」という前提で外部ツールを検討すると、いま持っているもので足りる部分まで買い直すことになります。

毎回手で選ばずに送る「オートメーション」

オートメーションは、ユーザーの行動や顧客情報を条件にして、メッセージ配信やタグの付与・解除を自動で実行する機能です。

先に押さえておくべきなのは、利用できる実行条件が契約している商品プランによって異なることです。実行条件として用意されているのは、フォームへの回答、タグの付与、誕生日、来店、予約のキャンセル、来店予定日、最終来店日ですが、来店・予約のキャンセル・来店予定日・最終来店日はレストランオプションやBeautyオプションの契約が前提になります。オプション無しのアカウントで使えるのは、フォームへの回答・タグの付与・誕生日です。

運用で効いてくる仕様が2つあります。ひとつは、「利用開始」にした時点から検知が始まり、さかのぼって実行されないこと。停止中に条件を満たした人も、再開後にさかのぼって配信されません。もうひとつは、同じ条件のオートメーションを複数「利用中」にすると、配信やタグ操作が重複して実行されることです。作り直すときは、古いほうを停止してから新しいほうを開始してください。保存できるのは全ステータス合計5,000件、同時に利用中にできるのは30件までです。

この範囲を超えるのは、「一人ひとりの予約日から逆算して送りたい」という要求です。標準の絞り込みで指定できるのは「予約したことがある人」までで、その人の予約日の前日といった個別日付を基準にした配信は、来店予定日を条件にできるオプション契約か、予約システム側の機能で組むことになります。LINE予約システムとは?3つの導入方法と業種別の選び方で、その3通りの組み方を整理しています。

エールスの設計もこの線に立っています。配信の分け方を増やして通数を積むのではなく、予約と顧客情報をLINE上に置いて、来店の周期そのものから配信のきっかけを作る形にしています。誰に何を送るかを毎回手で選んでいる状態が続いているなら、分け方を足す前に、そもそも分ける材料が管理画面の外に散らばっていないかを見ておくと、通数の使い方が変わります。顧客情報の持ち方については顧客管理システム(CRM)とは?失敗しない選び方と目的別おすすめツール比較CRMとは?意味とSFA・MAとの違いをわかりやすく図解もあわせて参考にしてください。

よくある質問

絞り込み配信を始める前によく聞かれる3つに答えます。

Q. ターゲットリーチと友だち数は何が違いますか?

A. 友だち数は追加された総数で、ターゲットリーチはそのうちみなし属性が判定できていて、ブロックしていない友だちの数です。属性で絞り込むための「100人以上」はターゲットリーチのほうで数えます。友だちが120人いてもターゲットリーチが100人に届かないことがあるので、「分析>友だち」で実数を確認してください。

Q. 無料プランでもセグメント配信はできますか?

A. 機能そのものはプランを問わず使えます。ただし絞り込み配信も課金対象のメッセージとして通数にカウントされるので、無料メッセージ通数の枠を消費します。枠を超えた分は追加メッセージ料金の対象です。属性で絞る場合は、プランとは別にターゲットリーチ100人以上という条件が付きます。

Q. 誕生日を条件に自動で送れますか?

A. オートメーションの実行条件に「誕生日」があります。ただし利用できる実行条件は契約している商品プランによって異なります。来店予定日や最終来店日を条件にする場合は、レストランオプションやBeautyオプションの契約が前提です。また、オートメーションは「利用開始」以降に発生した条件だけを検知し、さかのぼって実行されません。

まとめ

セグメント配信=絞り込み配信で押さえる数字は、「ターゲットリーチ100人」と「絞ったあと50人」の2つです。

属性フィルターはこの2つの条件を両方満たさないと使えません。ただし、絞り込みの入口は属性だけではありません。オーディエンスは10タイプあり、公式マニュアルで50人の条件が明記されているのは6タイプだけです。チャットタグには人数条件の記載がないので、友だちが100人に届いていない段階でも、自分で付けたタグから分けて送ることはできます。「100人ないと何もできない」という前提は、正確ではありません。

効いてくるのは送ったあとです。絞っても通数の数え方は「回数×人数」のままで、属性は推定値なので想定外の人にも届き、設定画面の人数と実際に届く人数は一致しません。分析で選べるセグメントは1件までで、コンバージョンは出ず、配信が49人以下だと数字自体が表示されません。最初は分け方を2〜3種類にとどめ、それぞれの配信人数が50人を超えるように設計する。そして配信人数と売上の総額を同じ表で見る。ここから始めるのが、いちばん壊れにくい入り方です。

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